本日、3月3日はひな祭り、桃の節句。“上巳(じょうし)の節句“とも言うらしい。
5月5日は”端午(たんご)の節句“。7月7日は”七夕(たなばた)の節句“。
五節句のうち、ここから先、残る二節句は名称からしてあやふやになってくる。
9月9日が”重陽(ちょうよう)の節句“、1月7日が”人日(じんじつ)の節句“というようだ。
五節句に関連して、私が小学生のときに覚えたのは、「春の七草」と「織姫と彦星の一等星と夏の大三角」。
「春の七草」は穴埋め問題で実際に何度か試験に出された記憶がある。でもそれは遠い昭和の話。「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ。スズナ、スズシロ、春の七草」と57577で覚えたなぁ。懐かしい。
織姫はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイル。白鳥座の一等星デネブを加えて「夏の大三角」。こちらは今でも問題に出されるだろう。
当時は覚え方も特になかったけど、今ではドリカムのナンバー、「7月7日、晴れ」に「ベガとアルタイルが会う今夜は晴れるように祈ろう」という歌詞がある。そして、競馬ファンの心に残る牝馬として「ベガ」と砂の女王「ホクトベガ」がいるので、ベガが織姫だとわかる。当時はドリカムも名牝馬も存在しなかったけど、今は覚えやすくなっている(いや、小学生には競馬ネタがかえってややこしくさせるかも)。こと座は女性、わし座は男性ということで。
五節句に関する算数としては、曜日の問題がある。
曜日の問題のポイントは、「同月の場合、日にちを7で割った時に余った数が同じなら同じ曜日」ということ。
面白いことに3つの節句、3月3日、5月5日、7月7日は曜日が必ず一致する。
5月5日は、4月としてカウントすると35日目にあたる。4月35日とも言える。さらに3月としてカウントすると31+35=66、3月66日とも言える。66÷7=9あまり3。3月3日も3÷7=0あまり3。余った数が同じ3なので、3月3日と5月5日は同じ曜日。
7月7日は、同じように6月37日とも言え、5月68日とも言える。68÷7=9あまり5。5月5日も5÷7=0あまり5。余った数が同じ5なので5月5日と7月7日は同じ曜日。
うるう年限定で、更に、1月7日も同じ曜日になる。
3月3日は、2月としてカウントすると、うるう年は29+3=32で、2月32日とも言える。さらに1月63日とも言える。63÷7=9あまり0。1月7日も7÷7=1あまり0。余りが同じ0なので、1月7日と3月3日は同じ曜日。
他に、曜日の問題としては以下のようなものがある。
問題1. 2024年1月1日は月曜日です。2024年10月1日は何曜日ですか?
問題2. 2024年3月3日は日曜日です。1年後の今日(2025年3月3日)は何曜日ですか?
問題1.は各々の月の日数を7で割ったあまりを出す。それら余りの和を更に7で割って余りを出す。
1月は31日あるから、31÷7=4あまり3。
2月は29日あるから、あまり1。
3月は31日あるから、あまり3。
4月は30日あるから、あまり2。
5月は31日あるから、あまり3。
6月は30日あるから、あまり2。
7月は31日あるから、あまり3。
8月は31日あるから、あまり3。
9月は30日あるから、あまり2。
各々のあまりの和は22。22÷7=3あまり1。1月1日と曜日が1日ずれるから、10月1日は火曜日。
問題2. 1年は365日だから、365÷7=52あまり1。今年の3月3日とは曜日が1日ずれるから、1年後の3月3日は月曜日。2024年がうるう年であることはこの問題に影響しない。2024年2月29日がこの問題の範囲外であることに注意が必要。